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スプレー式癒着防止材

開発の背景と目的

ウサギ28羽を用い、トレハロース水溶液の癒着防止効果を確認しました。この予備試験では、卵巣子宮全摘出術を行い、生じた血管結紮部、子宮膣断端部および周囲に過飽和ゲルを噴射しゲル被膜を形成させ、腹腔内全体には術中15分ごとにトレハロース液を噴霧し、その腹腔内臓器の癒着防止効果を検討しました。術後の縫合、結紮部位及びその近傍以外の部位にも癒着が形成され、トレハロース水溶液の噴霧により癒着が防止・軽減できることがわかりました。


トレハロース噴霧の様子


癒着防止率 (軽度+重度)
(癒着スコアー合計で比較)
癒着防止率 86.4% (P=0.05270、ほぼ有意)


重度癒着防止率 (重度の癒着個数で比較)
重度癒着の防止率 88.9% (P=0.09030)


重度の癒着 軽度の癒着 癒着無し

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